野良ネコと…………ひなたぼっこ
結局オレに出来たのは…………

抱きしめて『一人じゃないよ』って伝えることだけだった。

プライドを捨てて……正直にヤキモチを妬いたことを話す。

『大好きだからヤキモチを妬いたし………別れるなんてありえないよ』って………

この際、オレのちっぽけなプライドなんてどうでもいい!

少しずつでいいから

『オレの隣が自分の居場所だ』と……

『他の誰にも取られることはないのだ』と……

……分かってくれたら……嬉しい。

夏の豪雨ではないけれど………オレ達にもかなりの大雨が降った。

まだまだ…………冷たい雨にうたれることがあるはずだけど……

オレの軒下で体を休めてくれるといいなぁと思う。

明日は晴れて、気持ちの良い日になることを願いながら……

安心して眠くなり始めたオレの大切な人を………家に送り届けた。

帰ったら

美香と四人に報告が待っている。

『はぁ~……………。』とため息をつきそうになるけど………

オレ達を心から心配して……

彼女を一緒に守ろうと考えてくれる人達だから……………大切にしたいと思う。

少しでも………彼女が幸せになるのなら……………。
< 12 / 83 >

この作品をシェア

pagetop