野良ネコと…………ひなたぼっこ
あまりに無防備な彼女に、やっぱり意地悪したくなって………

『彼女っていうより、娘のような気持ちになる』ってからかうと

一人前に拗ねていた。

本当に………何をしても可愛いと思うオレは…………どうしようもない。

ギュッと抱きしめて………ヨシヨシして…………

幸せを噛みしめていたのに、いきなり飛びのく唯ちゃん。

別に、このままキスしようなんて思ってないのに…………。

ムッとして『何!!』って、抱きしめる腕に力を入れたら。

「先生………シャワーした??
唯……………仕事帰りで臭いから……恥ずかしい。」って…………

別に警戒した訳でも、オレの『待つ』と言った言葉を信じてない訳でもなく

ただただ……………恥ずかしかったんだ。

あぁ~もう、怒られても、泣かれても…………

このまま自分のものにしたくなる程可愛い!!

………それでも、泣かれるのも……嫌われるのも嫌なオレは………

……………………頭のてっぺんに、そっとキスした。

気づかれないくらい、そっと、ふわぁとしたのに………

真っ赤になって、うつ向く唯ちゃん。

これ以上、こんな可愛い姿を見ていたら………

オレの理性が持ちそうにないから……サッサと送り届けた。
< 25 / 83 >

この作品をシェア

pagetop