野良ネコと…………ひなたぼっこ
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唯ちゃんの浮き輪を、頭から抜いてみた。

もちろん、大切な彼女が溺れるようなヘマは………しないよ。

ちゃんと腰を支えている。

でも、そんな事をされるって思ってなかった唯ちゃんは大慌て。

自分からくっつく事なんて……

雷が鳴るか、一人で幽霊を想像して……怖がる時くらいなのに。

幽霊を想像って……普通、大人がそれで怖がらないだろうけど………

まぁ、それが唯ちゃんなんだよな。

なのに!

こんなにベッタリ。

しかも、ビキニだよ。

小ぶりなバストが当たることはないけど………

オレもやっぱりドキドキしてきた。

もうちょっとイジワルしたかったけど…

オレの方が、男の事情に耐えられなくなった。

『何でもいう事きくよ!』の言葉に、サッサと浮き輪を返して

みんなのところに帰った。

このまま上がらせると、ビキニが丸見えなので……

お風呂のようにもう少し海で待たせて、タオルと財布を取りに行った。

タオルを掛けて四人のところに行くのを確認してから……

可愛いことをしてくれた彼女に、ごほうびを買いに出掛ける。

正直………オレが四人に目がいかないようにって………

グッときてしまった。

オレってそんなにスケベに映ってる?って…思わないでもないけど……

ヤキモチを妬かれるのって………やっぱり気分が良い。
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