野良ネコと…………ひなたぼっこ
ここでのランチは諦めて、店を出ることにした。

「唯ちゃん、この辺り………詳しくないから
唯ちゃんの食べれる物が見つからないかも………どうする?」

普通なら困らない食事も、偏食の多い唯ちゃんと一緒だとちょっと悩む。

四人が彩先生の家で作る気持ちが………最近分かった。

「ねぇ~、先生。
外で食べるのって………イヤ??」

外??

外って………今は、夏休みだよ??

気温34℃なのに???

唯ちゃんって……ふだん外で子供たちと遊んでいるせいか

暑くても平気なんだよね。

年頃の女の子だと、日焼けを気にしたりすると思うんだけど……

そこは先生。

気にしてたら仕事にならないからね。

「外でって…どうしたい??」

オレの質問に嬉々として、目を輝かせた。

「あのね、ピクニックがしたい!!」

ピクニック?

また可愛いことを…………。

その顔で、そんなおねだりされたら……暑いなんて文句……言えないよ。

オレの計画としては………

可愛いお店でランチをしながら

思い出に残るシチュエーションで、渡したかったんだけど……。

まぁ~これも、オレたちらしいから…………いいけどね。

「良いよ。
ただし、暑いって文句は受け付けないからね。
後、ご飯はコンビニだよ。
だったら、ピクニック出来そうなところを探そう!」

コンビニでご飯とデザート、飲み物を買って

少し大きめの公園に、車を止めた。
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