野良ネコと…………ひなたぼっこ
「唯ちゃん、明日か明後日………ご両親に連絡できない？
『近い内に、お話しがしたいです』って…………。」

オレの言葉に、目を丸くさせて驚いている唯ちゃん。

もしかして…………。

「別に、『お嬢さんを下さい！』っていう訳じゃないから………安心して。
それは、唯ちゃんにもう一度……プロポーズしてからでないと。
唯ちゃんの気持ちが固まったらね！！
ご両親に1回お会いして…『お付き合いさせてもらってます。』って
ご挨拶がしておきたいだけだよ。
オレとご飯を食べたり、デートしてる時に
帰って来られたら心配するでしょう？」というと………

不振な顔をしながら、納得してくれた。

明日か明後日でいいと言ったけど…せっかく二人でいるから

メールだけでも、する事になった。

『メールしても、直ぐには返事がこないと思うよ？』と前置きして

『二人に逢って欲しい人がいます。都合の良い日を教えて！』と連絡すると

折り返し直ぐに、電話がきた。

明日の夕方に、時間を作ってくれるらしい。

やはり、唯ちゃんは相当ご両親に愛されている。

これだけ素直なんだから、当たり前っちゃあ当たり前だけど。

オレの計画の最終段階。

いよいよ、明日かぁ～。

殴られる覚悟はしたけど………やっぱり怖い。

『お嬢さんを下さい』っていう方が………むしろ怖くないかも。

かなりむちゃくちゃな話しをしに行くからなぁ……。

さっき兄貴に言われた『悠にしか唯ちゃんは助けられない！』という言葉を

もう一度心に刻んで……明日に備えることにした。
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