野良ネコと…………ひなたぼっこ
そろそろタイムリミット………っというところで、着信が鳴った。
電話の相手はお母さん。
早く娘を帰せ!って苛立ったお父さんからの催促かと思ったのに
電話の内容は『悠人君も一緒に来てくれないか?』というものだった。
焦ったオレは、2日連続唯ちゃんのお家にお邪魔するため
かんたんにシャワーを浴び、かしこまらない程度の服を探し………
出掛ける用意をした。
「唯ちゃん、出掛けるよ!カバン持って。」
焦るオレとは対象的に、ニヤニヤした顔を見せてくる。
オレと一緒に帰れることが、相当嬉しいみたいだ。
「な~に、笑ってんだか。」
結局、お邪魔したのは約束の時間を少し回ってからになった。
あぁ、初日から遅刻かぁ………。
唯ちゃんは「仕方ないよ、急に呼ばれたんだもん。」っていうが……
そういう問題じゃない。
これから長い付き合いにしたい俺としては、最初が肝心なのだ。
ジャケットの襟を、もう一度整えて玄関に向かう。
「ただいま」
「お邪魔します。」
遅くなった後ろめたさに、小声で挨拶をしながらドアを開けると
「貴様!!」と
お父さんのどなり声が聞こえた。
慌てて入り、リビングに向かうと
怒りマックスのお父さんと、オロオロするお母さん。
はぶててソッポを向いた尋ちゃんと土下座の和君。
ソッとお父さん達に声をかけると
「いらっしゃい。」と少し冷静になった。
「お姉ちゃん、聞いて!
お父さん、和君が挨拶したらいきなり怒鳴ったんだよ!」
尋ちゃんの言葉に…………
笑い始めた唯ちゃん。
電話の相手はお母さん。
早く娘を帰せ!って苛立ったお父さんからの催促かと思ったのに
電話の内容は『悠人君も一緒に来てくれないか?』というものだった。
焦ったオレは、2日連続唯ちゃんのお家にお邪魔するため
かんたんにシャワーを浴び、かしこまらない程度の服を探し………
出掛ける用意をした。
「唯ちゃん、出掛けるよ!カバン持って。」
焦るオレとは対象的に、ニヤニヤした顔を見せてくる。
オレと一緒に帰れることが、相当嬉しいみたいだ。
「な~に、笑ってんだか。」
結局、お邪魔したのは約束の時間を少し回ってからになった。
あぁ、初日から遅刻かぁ………。
唯ちゃんは「仕方ないよ、急に呼ばれたんだもん。」っていうが……
そういう問題じゃない。
これから長い付き合いにしたい俺としては、最初が肝心なのだ。
ジャケットの襟を、もう一度整えて玄関に向かう。
「ただいま」
「お邪魔します。」
遅くなった後ろめたさに、小声で挨拶をしながらドアを開けると
「貴様!!」と
お父さんのどなり声が聞こえた。
慌てて入り、リビングに向かうと
怒りマックスのお父さんと、オロオロするお母さん。
はぶててソッポを向いた尋ちゃんと土下座の和君。
ソッとお父さん達に声をかけると
「いらっしゃい。」と少し冷静になった。
「お姉ちゃん、聞いて!
お父さん、和君が挨拶したらいきなり怒鳴ったんだよ!」
尋ちゃんの言葉に…………
笑い始めた唯ちゃん。