龍使いの歌姫 ~神龍の章~
「神龍様を、救う……か」
「具体的に何をすればいいのかは、分からないけどね。まずは、神龍様の元へ向かわなきゃ」
レインは懐に隠していた、枷の鍵を取り出すと、アルの枷を外す。
「……ふぅ」
ようやく自由になった手を、アルは上にグッと伸ばした。
「……行くか?」
「うん」
「はい、ストップ」
アルとレインが頷きあうと、気の抜けるような緩い声が聞こえた。
「「!?」」
レインとアルが、同時に声の主を振り返る。
「……師匠?」
「……まだ、そう呼んでくれるんだね。レイン」
相変わらずの読めない笑みを浮かべながら、レオンは二人の前に立っていた。
「どうして………?」
「その質問の答えと、君が知りたがっていたことを伝えにね」
「エレイン!」
レオンがそう言って人差し指を立てると、竜騎士を連れたセレーナがやってきた。
「おや。主要人物が全員揃ったようだね。これは好都合だね」
「幻惑の魔法使い?!いつの間に城に」
セレーナの驚いた声に、レオンは笑みを深める。
「……貴様、やはり生きていたか」
「そりゃあね、いくら君が元龍でも、僕を殺すことは出来ないよ。何せ、僕は君よりも長生きだからね」
レオンはレインへと視線を戻す。
「僕が君を拾ったのはね、君が彼女に似ていたから。そして、君が神龍を救うと知っていたから」
「……どういうことですか?」
「その事を話すには、赤の民の長が、何故神龍を殺したのかを話さなきゃね」
「具体的に何をすればいいのかは、分からないけどね。まずは、神龍様の元へ向かわなきゃ」
レインは懐に隠していた、枷の鍵を取り出すと、アルの枷を外す。
「……ふぅ」
ようやく自由になった手を、アルは上にグッと伸ばした。
「……行くか?」
「うん」
「はい、ストップ」
アルとレインが頷きあうと、気の抜けるような緩い声が聞こえた。
「「!?」」
レインとアルが、同時に声の主を振り返る。
「……師匠?」
「……まだ、そう呼んでくれるんだね。レイン」
相変わらずの読めない笑みを浮かべながら、レオンは二人の前に立っていた。
「どうして………?」
「その質問の答えと、君が知りたがっていたことを伝えにね」
「エレイン!」
レオンがそう言って人差し指を立てると、竜騎士を連れたセレーナがやってきた。
「おや。主要人物が全員揃ったようだね。これは好都合だね」
「幻惑の魔法使い?!いつの間に城に」
セレーナの驚いた声に、レオンは笑みを深める。
「……貴様、やはり生きていたか」
「そりゃあね、いくら君が元龍でも、僕を殺すことは出来ないよ。何せ、僕は君よりも長生きだからね」
レオンはレインへと視線を戻す。
「僕が君を拾ったのはね、君が彼女に似ていたから。そして、君が神龍を救うと知っていたから」
「……どういうことですか?」
「その事を話すには、赤の民の長が、何故神龍を殺したのかを話さなきゃね」