あたしが貴方の彼女なら
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「へー、やるじゃん高瀬」
放課後、遥の家で昨日の出来事を話した。
「なんでそうなるの!?」
「なんでって、逆になんで?」
平然としてる遥に、少しどもった。
お菓子をつまんで雑誌を適当に読みながらの薄い反応に、もう何も言う気が無くなった。
それを見かねてか、遥が口を開く。
「あんた、まさか高瀬のこと好きだったとか言わないよね?」
「…好き、じゃないよ」
好きじゃない。
私はただ、高瀬が私のこと好きだっていう事実に浮かれてただけだった。