不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
「エルマも忙しいのでしょう? 散歩くらい一人でできるわよ。あちらこちらをかなり歩いたし、城内の見取り図もあるから、もう迷わないって」
「ご一緒します。それに、デイジー様から、わたしは手伝わなくてもよろしいと言われましたので……」
最後の方は小声になっていた。まゆこは急いでエルマに言う。
「そう。よかった、ホントはね、一人で庭の散歩なんて寂しいと思っていたのよ。来てくれるなら嬉しいわ」
「はい。わたしもご一緒できるのが嬉しいです」
細かな装飾品や繊細なドレスをエルマが扱うのは難しい、というデイジーの判断が垣間見える。
このごろはずいぶん〈侍女〉も板についてきたと思うが、デイジーから見ればまだまだなのだろう。
「ご一緒します。それに、デイジー様から、わたしは手伝わなくてもよろしいと言われましたので……」
最後の方は小声になっていた。まゆこは急いでエルマに言う。
「そう。よかった、ホントはね、一人で庭の散歩なんて寂しいと思っていたのよ。来てくれるなら嬉しいわ」
「はい。わたしもご一緒できるのが嬉しいです」
細かな装飾品や繊細なドレスをエルマが扱うのは難しい、というデイジーの判断が垣間見える。
このごろはずいぶん〈侍女〉も板についてきたと思うが、デイジーから見ればまだまだなのだろう。