不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
中に入ろうとすれば、女の子もついて来ようとする。
「一人でいいわ。えーっと、一人にしてください」
「ですが、お傍を離れないようにと言いつかっております」
「どんなときにも?」
「いいえ。マユコ様が下がるよう言われない限りです。ご指示をいただければそのように致します」
「ベッドの横で待っていてください。一人で、できますから」
「はい。かしこまりました」
侍女は、彼女の言葉を素直に聞いてベッド横に立つ。まゆこは、水周りがそろった部屋の中に入ると、急いでドアを閉めた。
水周り用としては広い。入ったのとは別のドアもあり、開いてみれば、そちらはお風呂になっていた。大きなバスタブと金の蛇口が目に映える。
そのドアは閉めて、最初の目的通りに用を足した。
なかなか大きな窓があるうえ、昼間なので明るい。それに加えて、ドアを開けた時点で明かりが点いた。
人がいるのをどうやって感知しているのか、内側からドアを閉めても消えない。
電気が通っているのかと驚き半分でぐるぐると歩き回れば、壁に掛けてあるタペストリーが目に留まる。
凝った柄の中心に魔法陣が組み込まれていた。
「魔法が電気の替わりってことか。生活の中に浸透しているのね」
「一人でいいわ。えーっと、一人にしてください」
「ですが、お傍を離れないようにと言いつかっております」
「どんなときにも?」
「いいえ。マユコ様が下がるよう言われない限りです。ご指示をいただければそのように致します」
「ベッドの横で待っていてください。一人で、できますから」
「はい。かしこまりました」
侍女は、彼女の言葉を素直に聞いてベッド横に立つ。まゆこは、水周りがそろった部屋の中に入ると、急いでドアを閉めた。
水周り用としては広い。入ったのとは別のドアもあり、開いてみれば、そちらはお風呂になっていた。大きなバスタブと金の蛇口が目に映える。
そのドアは閉めて、最初の目的通りに用を足した。
なかなか大きな窓があるうえ、昼間なので明るい。それに加えて、ドアを開けた時点で明かりが点いた。
人がいるのをどうやって感知しているのか、内側からドアを閉めても消えない。
電気が通っているのかと驚き半分でぐるぐると歩き回れば、壁に掛けてあるタペストリーが目に留まる。
凝った柄の中心に魔法陣が組み込まれていた。
「魔法が電気の替わりってことか。生活の中に浸透しているのね」