誰からも愛されない
③ 現 在 1️⃣

✛✛異動



私は、北海道の札幌支店へ転勤した。
紫月さんの先輩が
支店長をされている。

住まいは、支店長が決めてくれた。

「才賀さん、どうだ?
こっちの生活にはなれたか?」
「はい。
青山支店長ありがとうございます。
とても良いところで
本当にきて良かったです。
紫月さんにも感謝しています。」
「そうか、良かった。
ゆっくり進んだら良いからね。」
「はい。
重ね重ね、ありがとうございます。」

青山支店長 35歳

若くして支店長を任された優秀な方だ。

奥様もとても優しい方で
引っ越しの手伝いにも来て頂いた
一人娘のお嬢さんも可愛いくて
絵にかいたような家庭で‥‥‥‥
私には・・・
決して、作れなかったもの・・・

北海道に転勤が決まった時
皐さんから
離婚の慰謝料と
住んでいたマンションを
売却したお金を頂いた。

新は、中々離婚に応じなかった。

私では、ダメなのに
なぜ離婚に応じないのかわからないが
浮気の証拠の数々と
浮気相手の中の一人が妊娠している事を
追及されて、渋々認め
やっと離婚に応じてくれたらしい。

私達の離婚を気に
皐さんは、一人息子の新と
親子関係を切ったらしい。

沢山の人に迷惑をかけて
娘のように可愛がっていた私を
傷つけた事が、許せないと
かなり怒っていた。

後で知ったのだが
父が弁護士として
すべての処理を行ってくれたらしい。

病院側も新の素行の悪さを
知っていたが腕がよいから
黙認していたみたいだが
父の怒りが大きくて
病院にも、とばっちりが来ることを
恐れて僻地に飛ばされた
理由は、研修となっているが
病院側としても
これ以上の問題事は
かばいきれないと言うことらしい。
まぁ、私とは、一緒にならないように。
配慮されて。

もう、私には関係ない人だが
ずっと一緒にいてくれた幼なじみとして
幸せになって欲しいと思う。
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