誰からも愛されない
✛✛何かある?
今日は、
「どうしても。」
と、お願いされて
秋山様と青山支店長と
食事をすることになった。
何度もお断りをしたが
「年寄りの我が儘だと思って欲しい。」
と、言われたあげく
青山支店長にも頼まれてしまい
私なんかと一緒に食事をしても
楽しくないのに、と思いながら
お受けした。
青山は、秋山さんの事もあり
紫月に電話をした。
「あっ、先輩
彩心、嫌、才賀は、頑張ってますか?」
「ああ。才賀さんはよくやっているよ。
今日は、その才賀さんについてなんだが」
「彩心、嫌、才賀が、何か?」
「いちいち、言い直さなくていいよ。
彩心ちゃんには、何かあるのか?」
「先輩、それはどういう意味でしょうか?」
と、言われて
青山は、秋山の話をした。
すると紫月は、しばらく黙ってから
「先輩、これは個人の話なので
取り扱いには、十分気をつけて下さい。」
と、言って
彩心の父親の事と
元旦那の事をかいつまんで話した。
「ですが、私は彩心には
幸せになってほしい。
人に愛される事を感じて欲しい
と、思っています。」
と、言った。
青山は、そんな事が・・・
と、思いながら
彩心ちゃんは、とても良い子だ
だから俺も幸せになってほしい
と、思った。