誰からも愛されない
✛✛三人の思い
忍・・凪・・楓・・・
忍には、方々から見合いの話が来ているが
中々、忍の気持ちが決まらなかった。
だが、彩心には興味があった。
父の話では、彼女はバツイチと言う事だが
そんな感じには見えなかった。
楓は、綺麗な人だと思っていたが
付き合っている彼女がいるから
叔父二人がどうでるかを見届けたいと
思っていた。
凪は、なんとも思っていなかった。
自分の回りに、このくらいな女は
沢山いるし
彩心が、親父に媚びているだけだと
思っていたから。
彩心自身は、
誰の事も何も思っていなかった。
まして·····
自分が愛される·····はずない‥‥
そんなこと·····
わかり····きって····いたから····
それからは、
秋山さんと忍さんと
三人の食事に何度か誘って頂いた。
忍さんの話しは楽しくて
秋山さんの話しは勉強にもなり
楽しい時間を過ごしていたが
何度目かに 忍さんより
「次は、父抜きでお会いできませんか?」
と、言われて
返事に困っていると
「忍。まぁ、慌てるな。
彩心ちゃん、すまないね」
と、秋山さん
「いえ、こちらこそ。
お返事できなくてすみません。
お時間が会えば、
ご一緒させて下さい。」
と、返事をすると
忍さんは、すごく喜んでくれて
「また、連絡します。」
と、言った。
あまりにも喜んでくれる忍さんに
私も微笑んでいると
秋山さんが心配そうにしていたから
大丈夫ですよ。を、込めて
コクンと、頷いた。