誰からも愛されない

✛✛ますます溺れそう


次の日は、お休みとは言え
一日ベッドから出してもらえずに過ごした。

「ごめんね、彩心。」
眠っている彩心に何度も謝りながら
忍は、彩心を抱き締めて眠りについた。

次の日の朝、忍が目を覚ますと
抱き締めて寝ていた筈の
彩心が居なくて、びっくりして
裸の身体に下着をつけて
パジャマの下を履き
寝室を出ると、良い匂いが漂っていた。

キッチンに立ち料理をしている彩心を
ドアにもたれながらみていたが
キッチンに近づいて行き
そっと、彩心を抱きしめた。

「きゃっ」
「居なくなったから、心配したよ。」
「うふふっ、おはよう。」
「おはよう、彩心」
「もうすぐできるから、待ってて。」
「わかった。と、その前に」
チュッと彩心の唇にキスをして
顔を洗って、椅子に座った。

彩心が作ってくれた朝食は
どれも美味しくて
忍はますます、彩心を愛しんだ。
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