誰からも愛されない

✛✛忍


忍····

実家に連れて行ってから
時々、考え事をしている彩心

そんなとき、兄の会社で問題がおこり
父から行って対処するように言われた。

自分の不安を補うように
彩心を抱きつぶしてから
アメリカに飛んだ。

行くときに無理矢理
彩心に約束させた毎日の電話は
必ず行ったが・・・
家族が、勝手に彩心をパーティーに
連れ出したりしていた。
まったく、僕がいる時にして欲しい。

なんで、他の人が彩心のドレス姿を先に
みるんだよ。と一人で騒いでいた。

母さんと出席したパーティーの夜も
なんだか、元気のなかった彩心。

誰かに何かを言われたのではないか・・
と、気になり聞くけど
心配ないよ。と、言うだけ。

何とか、一段落したので帰国の連絡を
楓にして、会社の様子を尋ねた。

なんとか問題なく
会社の方は回っているらしい。
まあ、何かあれば親父もいるし・・

電話を切ろうとすると・・
「忍さん、他には?」
「なに?何かあるの?」
「・・・・・・・・・・」
「なに?!楓!はっきり言いなさい。」
「聞いて····ないの······?」
「なにを?誰に?······
   もしかして、彩心?」
「······うん。いや、はい。」
「言って。」
と、言うと、
ゆかり姉の娘・清香の事だった。

「で?楓は様子を見ていたと?
それに、母さんが連れていった
パーティーでも、なにかあったと?
そう······わかった、ありがとう。
わかってるよね、楓
クリスマスパーティーあるんでしょ。
僕が帰るまで」
と、言うと
「わかっています。」
と、楓は言った。

なんなの?自分がいない間に。
彩心······
君は·····何を·····思っている·····
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