誰からも愛されない
ある日
皐は、彩心を外に連れだそうと
彩心のいるマンションを尋ねた。
だが、呼び鈴を何度鳴らしても出てこない
なんだか、胸騒ぎがして
管理人さんに鍵を開けて貰うと
彩心は、ベッドに寝ていた。
ああっ、寝ているだけか
と、管理人さんと
ホッとしていたが·····
皐が、
声かけても、揺すっても
ピクリともしない彩心に
皐は、おかしいと思い
管理人さんに救急車を要請してもらい
何か飲んでいるのではないかと
部屋中を捜すとゴミ箱から
大量睡眠薬の空き袋が出てきた。
「彩心!!彩心!!」
と、声をかける
救急隊員が着て
皐は、同期の医師がいる
病院に運ぶように依頼した。
それから、直ぐに
同期の水木に
連絡して診てもらうように
お願いした。
皐が駆けつけると
彩心の処置は終わっていて
「胃の洗浄して胃の中は空になった。」
と、言ってくれた。
水木が
「どうしたんだ、この子は?自殺か?」
「わからないの、私の義娘なの。
息子のバカが問題をおこしてばかりで
悩んでいたのは確かなの。」
「ええっ、新君の奥さん?」
「そうなの。」
「知らせないわけ行かないよ。」
「わかってる。本当に、バカ息子。」