誰からも愛されない

✛✛清香とゆかり


清香・ゆかり・・・・

秋山のパーティーでの事で
ママにもパパにも
かなり叱られた。

だって、あんなバツイチの人で
なくても、綺麗で良い人はいると
思うから・・・

だけど、彩心さんは
本当に綺麗で儚げで
でも、上品で・・・
それが、かえって清香には
勘にさわった。

ママに彩心さんの幼少からの話を聞いて
自分は、誰にも愛されないと
思って生きて来た人

寂しい、悲しい人生を
彼女は、小さい頃から?・・・
忍おじさんに、出会って
少しずつ変わって来ていたらしい
そんな最中に、わたしが・・・
どうしょう‥‥‥‥

そんなとき
楓兄さんが帰宅しなくなった。
どうやら、ずっと会社に泊まりこんで
いるらしい。

夜に、ママが誰かと話してる・・・

「えっ、忍が·····
彩心ちゃんと別れた?・・

で、ずっと会社から帰らないの?
大丈夫なの、忍は?
うん、うん、そうなの?
お父さんに任せてみる
あなたも、無理しないでよ。
清香のせいで、
忍も彩心ちゃんも······
本当にどうしたら良いのか。」
あっ、楓兄さんからだったんだ。

ママが私に気づいた·····

「どうしょう、ママ。
     私のせいだね。」
と、言うと
ママは、私をそっと抱きしめて
背中をポンポンと叩いてくれて
「おじいちゃんに任せましょう。
私達が勝手に動いて取り返しつかなく
なると大変だから。」
て、言われて
私は頷くしかなかった。
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