朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】
それまで誰かを助けているや、誰かのためになんて感覚はなかった。
ただ、やりたいことをやっていた。やれることをやっていた。
「……やるしかないな」
弟の方がずっと先に辿り着いていた答え。
―――ロクでもない死に方、出来なくなった。
こちらへ来させたくない人がいてしまったから。
何より、後に続こうとする子供がいるから、尚更。
導き手でいることを決めた。三人そろって。
……この道での真っ当な生き方、見せないといけないな。