朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】
「……否定はしない。尊、休みになるとほぼ蒼んところで子どもたちの相手してるから」
「子ども四人だしね。白と蒼は助かってるんじゃない?」
「ほかにも何人か、常に居座ってるってさ」
「相変わらず仲良しだね、十三は」
衛さんは吹雪さんと流夜くんに軽く手を振って、何故か窓から出て行った。
『……?』
私と笑満が首を傾げると、先輩が囁いてきた。
「神宮、他の教師から、外部の人間入れるなって怒られたんだって」
『……ああ』
吹雪さんと降渡さんの襲撃のせいか。同時に納得した。
むしろそこまで付き合ってくれる衛さん、いい人なんじゃないだろうか。