朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】
「……尊さん、お休みの日ってどうされてるんですか?」
唐突に、私はそんなことを訊いた。
「友達のとこですかね。子どもがたくさんですから、お手伝いに行ってます」
「……神林白(かんばやし ましろ)さん、ですか?」
「です。白ちゃんはわたしの親友です」
尊さんはほこほこした笑顔で答えた。
「……もしかして、尊さんの分まで赤ちゃん産むとか仰ったとか……」
「言ってましたね。白ちゃん、わたしに子ども出来ないの知ってますから」
「………」
あまりにあっさり話す尊さんに、続く言葉が見つけられず黙ってしまう。
別にカマをかけたわけじゃないけど、ドンドン肯定されて困った。
尊さんは微笑む。
「私、背丈小さいでしょ?」