あなたに、依存症。
きれいだと思うと同時に、なんだかホッとするわたしがいた


解剖学が終わり、外に出ると太陽の光が眩しい


わたしは描きかけの油絵を描くため、油絵科の螺旋階段を上って部屋に入った


テレピンとキャンバスの匂い


立ち込める絵の具の匂い


誰もいない部屋でわたしは自分の絵の前に立った


50号のキャンバスに向かうと、なにもかも忘れられる気がした


その時、小さくかずやとさきの声がした
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