あなたに、依存症。
しばらくして目が覚めた


時計を見ると夜の8時だった


わたしはかずやに電話した

「おう、今日ごめんな。いまから来るか?」


わたしが行きたいと言う前に、かずやが言ったので嬉しかった


「うん、いく。晩ご飯食べた?」


「カレー食った」


わたしはまだホットケーキで胃が重い


「じゃ今からいくわ」


心が晴れてわたしはメイクを念入りにし、ジーパンを脱ぎ捨てワンピースに着替えた


中央線で2駅


流れる夜の景色を見ながら、わたしはさきなんかに負けてない、わたしは彼女だ、と言い聞かせた


かずやのアパートの階段を上がってピンポンと鳴らす


かずやが笑顔でドアを開けた
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