あなたに、依存症。
「線路の上に段ボールがあってね、そこから女の子がでてくるの
女の子はアイスクリームを食べながら線路の上を歩いて小さく笑うの
その、役なんだけど、あ、線路は使われてないのがあんのね、そこで撮影したいんだ」

野宮くんは楽しそうに話た

わたしはおもしろそうと思って、いいよ、と答えた


「でも、わたしなんかでいいのかなあ」

「俺のイメージにピッタリなんだよね、ありがとう」

わたしたちはこないだ買ったCDや、最近観た映画のこととか話して、なんだか幸せだった
< 33 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop