あなたに、依存症。
気がついたら、朝だった

カーテンのすきまから、時計をみたら7時だった


窓から暖かい朝日が差していた

点滴は外されていて、隣の人のいびきが聞こえた


「神崎さん、今日おうち帰れるかなー?」


先生がカーテンを開けた


「あ、はい大丈夫です」

わたしはこんな服着ていたのかと思うくらいださい服に着替えた

先生や看護婦さんに

「ありがとうございました」

と言って受付でお金を払った


「約束してくださいね」

あの若い看護婦さんがわたしの手を握って言った

「はい」

ネームプレートに【松本】と書いてあった


外に出たら朝日がチクチクとわたしを刺した


平和

平凡

なんでもない1日


わたしの腕にはリスカの跡と、点滴の跡
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