あなたに、依存症。
「じゃ、うちすぐだから、自転車で飛ばそうか」

二人で畑をぬけ、コンビニの角の坂を下ったら、ここだよ、と野宮くんが言った

白いマンションが素敵だった


野宮くんの部屋はかすかにお香の匂いがした

たくさんの機材があり、パソコンは三台もあった


機材とお香がマッチせず、違和感があったからよけいに不思議空間だった


「アイス食べる?」

「うん」

「あずきバーだけど(笑)」

「いいよ、意外やな(笑)」

わたしたちはかったいあずきバーを食べた
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