あなたに、依存症。
野宮くんが気まずい声で、ごめんと言った


誰に言ったのか分からない

「りりかちゃん、なんで…」


「なんで…わたしも知らないよ、野宮くんの彼女なん?」


「のーちゃん、なにやってんのよ!ひどいじゃん!信じらんないー」


えみりちゃんがスーパーの袋を投げた

ねぎやマーガリンが飛び出していた


えみりちゃんは走って階段を降りていった


「ちょ、まて、」


野宮くんが追いかけていった


わたしはまたひとり


うちにいるベタを思い出した
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