あなたに、依存症。
わたしには描けない技術とセンスを持っている


けんかしたあとは、優しいし、わたしは彼に溺れてる


「かずやくん!」

わたしは彼のアイスのついた唇を見ながら、知らない女の人の声を聞いた


振り返るとショートカットの元気そうな女の人がニコニコかけよってきた


「おう!さきちゃん」

かずやが馴れ馴れしい感じで、そう言ったので、わたしはすぐに嫉妬した


「あ、こんにちは!彼女さんですよね!わたし、かずやくんの友達の、さきっていいます。よろしく!」


「あ、はあ…」

わたしはなんも言えなかった


わたしがもっと気さくな性格なら、よろしくーってぐらい言えたろうに
< 7 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop