あなたに、依存症。
「なに科ですかあ?わたしは彫刻科なんです!」


妙に高いテンションがわたしのねくらな性格を際立たせる


「あ、わたしはかずやと同じ油絵科です」


「そーなんだあ!いいな、かずやくんと一緒にいれて」


そう言いながら、さきはかずやの隣に座った


「行こか」


かずやはわたしに言ったのかと思った

でもその目はしっかりと、さきを見ていた


「どこに?」


わたしはとっさに聞いた


「図書館、ちょっと教えてほしい彫刻の画集があってな、ほな!」


さきとかずやはまるで彼氏と彼女みたいに学食を出ていった


残ったのは、ヒマラヤみたいな生クリームのホットケーキと、かずやが丸めたアイスの紙と、わたしだけ
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