【短】7時20分のあいつ





これがないと、改札を出られないんじゃ....




周りを見渡しながら、彼女を見つける。




すると。




「いたっ」




俺の少し先には、真っ黒い綺麗なストレートの髪が風でフワフワと舞っている彼女が歩いていた。




俺は、急いで彼女の元まで走った。




――グイッ。




「ぇ、?」




俺が腕を勢いよく掴んだのに驚いて、彼女の可愛らしい透き通った声が漏れる。




.......っっ、




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