スキって、キスして、ギュッとして!
別に好きになるとかそんなんじゃなくて。
仲良くなれればいいなーとか。
だってそうしたら、周りにもたくさんイケメンがいるってことでしょ?
三木先輩だけじゃなくて、みんなとも仲良くなるかもしれないじゃん?
あわよくば、付き合えるかもしれないじゃん?
「絶対変なこと考えてただろ、恵麻!」
「べべべ別に考えてないし!あわよくば付き合えるかもなんて思ってないし!」
「………」
しらけた顔であたしを見つめる優ちゃんの顔は見飽きてしまった。
まぁ、いいや。それよりも、三木先輩だ。
やっぱりかっこいい。
バスケ部って青春だね!
滴る汗がなんとも綺麗!
「やっぱり三木先輩かっこいいね!」
「それな〜!」
そんな声がチラホラ聞こえてくる。
男バス目当てで体育館に来ている人は、あたしと優ちゃんだけじゃない。
ギャラリーたくさん。
「今度の土曜日、ここで練習試合あるらしいよ」
そんな声も聞こえてきたり。
なんでそんなこと知ってんだよ。
ファンクラブでもあるの?もはや、保護者ですか?