スキって、キスして、ギュッとして!
試合が終わって、さっきいたベンチに座る。
試合中、デートのことしか考えられなくて三木先輩をカメラで撮ることもしなかった。
三木先輩まだかな、いつ来るかな〜。
って思いながら、鏡を何回も見て30分くらい経った。
……もうこないんじゃないの?
あたし、たぶらかされたんじゃないの?
え、うそっ!いやだ、それは!!
「ごめん、待った?」
「三木先輩!」
全然待ってません!!
「じゃ、行こうか」
三木先輩は、さりげなく歩道側歩いてくれる。
危ないところとかは手を繋いでくれる。
こういう人を紳士っていうんだな〜。
優しさの塊じゃないか。
あたしの隣に三木先輩がいるなんて優ちゃんが知ったらどうなるだろう。
瑞希もびっくりするかな。