****秘密のお姫様****
「咲ちゃん、俺帰るから。

また、明日ねっ」


「爽くん、送ってく」


玄関までーーー。


玄関で、名残惜しそうに見る咲ちゃんの頬にキスをした。


「なんで頬に??」


恥ずかしい。

物足りない、そう思う私がいる。


「ん?足りない?
だってさあ、咲ちゃんが大切だからだよ。
まあ、強いて言えば明後日、してあげる」


唇に触れる爽くんの指に、キュン、とする私。


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