****秘密のお姫様****
シャワーを上がり部屋に行けば、ベットに人の気配がした。


ベットに近づけば、咲ちゃんがいた。

「咲ちゃん、なんで!?」

どうしょう。

なんで咲ちゃん、いる訳?


つか、なんで寝てるの?


「さ、咲ちゃん、起きて‼」

つか、こんなとこ総長に見られたら俺殺されるよ‼

「"ごめんなさい………"」


泣いてるーー?


咲ちゃん………?


「咲ちゃん!?なんで、泣くの?
俺、なんかした?」


パチリ、と開く目は、泣いてる。


「だってぇ、目見てくれなかった。

寂しかったの」

目………?
シャワールームに行く時、俺は、君を見ないで行った。


それを気にして?


「ごめんね」

俺は、君を抱き締めた。


気にしてたんだって悲しかった。


シンプルな部屋に、君のすすり泣きが聞こえた。

君が俺をぎゅっ、と抱き締める。

「嫌いじゃないの?」

それ!?
今更、それ!?

「好きだよ、ごめんね。

恥ずかしかったんだよ、だって咲ちゃんバスタオル姿だし」


どこ見ていいか、分からないし。

「だからさあ……?
不安になんなよ!わかった?」

君にしか見せないもう1つの顔見せようか?


君の耳で、そっと囁けば赤くなる頬に、キスを落とした。











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