****秘密のお姫様****
「それより、千さんも手伝って下さいよ‼

あいつらダメだ~」


あいつらとは、クタリ、と地面に倒れてる仲間。


「あは、休憩させてやれよ。

今日は熱いし、みんな倒れちまうぞ!!」

仲間を見下ろしつつ、仕方ない、と飲み込んだ。


「じゃあ、休憩な」


「「「やった…………」」」


小さく、力尽きそうにガッツポーズをした仲間達を尻目に、明日のことを考えていた。


冷たい缶コーラは、ギンギンに冷えてる。

それを、仲間に手渡してやる。

みんなの顔に、光が宿る。


俺だって鬼じゃない。


「ありがとうな」


俺がそう言えば、キラキラした瞳が俺を見ていた。


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