****秘密のお姫様****
「大変だな、毎晩。

意地悪で、泣かされてるだろう?」


「なっ!!
してません‼お風呂行ってきます‼」


あ、逃げた。


意地悪な質問だったかな。

顔真っ赤にしてあれ、図星だな。


「………お前な。

えみ、からかうな」


「今晩するわけ?」


「わかんねー、お前いるからしないかも。
つか、お前さ……咲ちゃんにそう言う気持ちになったことあんの?」

そう、言う気持ちにってそんなのーー。


何度もある。


一緒に寝てばかりいた。

ある夜、それは突然来たんだ。





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