****秘密のお姫様****
「咲、寝た?」


「……ンッ」


何も答えない咲の口から漏れる声に、耐えられず部屋を出た。


ああ、無理。


とりあえず、スマホを持ちリビングに行く。


冷蔵庫から、冷えた水を取り出して飲んだ。


「まじ、拷問なんだけど……」


寝ている子に手を出すなんて趣味はない。


耐える夜になることは、間違いないね。


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