****秘密のお姫様****
部屋へ戻り、ベットに入った俺の耳に……


君の声が聞こえた。


「お兄ちゃんっ」



チラリ。


総長を呼ぶ愛しい君が、今少し憎かった。


ーーーーギシッ。



君に覆い被さるように手をついた俺は、君を見つめた。


君の肩に触れる。


いけない……いけない思うのに、なんだか悔しくて君の肩にキスをした。



途端!!!




「……お兄ちゃん、ダメ!!」



…………っ!!!


「やっ!!」



君に強引にキスをしていた。


目を見開き、泣き顔に変わる咲の瞳がひどくて傷ついて見えて、泣きたくなる。


傷つけた?



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