****秘密のお姫様****
ここはあの廃墟だと、気づいた。


ギシリ……。
男が一人、私に近づく。


やだ………



「やだ、来ないで‼」


近づく男は、ニヤニヤと見てる。

怖い…………。


暗がりの空間で、数人の男達が近づく。

「やっぱり近くで見ても、可愛いっ」


ぱくり、と噛み付く様に耳を舐められゾクリとする感覚に、悲鳴をあげそうになる。


「………っ」


だけど、怖くてそれは声にはならない。


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