****秘密のお姫様****
「悪い。
待つからごめん」

こんなんだから、咲が振り向かないんだ。

優しい爽の方にいったんだ。

「おい、ポチ。

お座りして待ってろ」

まだ、言うかーーコイツ。

顔を見たらニヤニヤしてる冬。

本当コイツはSだよな。


「本当、えみちゃんは苦労するな毎晩」


なんて、心の中にある疑問をすんなり言う。


だけどーーーー


「な、だからしてないです‼」


顔を赤くしてリビングを出て行くえみちゃん。

あ~あ。

やってしまった。

バカ、と目が言ってる冬。


リビングを出ていく冬に、ごめん、と小さく呟いた。

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