****秘密のお姫様****
「お兄ちゃん…………?

嘘でしょ?

夢、だと思ってたんだよね?大丈夫だよ、私………」


「大丈夫じゃないだろう…………
こんなに震えて傷つけて………」


私は、気づいたら奏くんに抱き締められていた。


下着姿の私の体を見えない様に、抱き締めた奏くん………。


強く抱き締められ、苦しいほどにーーー。



「悪かった…………。

今日は帰らない」



待って………お兄ちゃん。


待ってーーー!!!


ここで、別れたらきっと………


二度と一緒に居られなくなる。
 
だけど………声が出なかった。


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