****秘密のお姫様****
「星っ、良かった無事でっ」


またもや、俺を呼び捨てにした咲が俺の胸に飛び込む。


一度傷付け……戻れないと思ったのに……俺は咲を抱き締めてる。


夢みたいだけど、夢じゃない。


「ふっ、じゃあ俺帰るわ。

あ、総長ーー幸せにしないと殺しますよ?」



裏の爽ヤバすぎ。


「お前、裏ありすぎてコエーよ。

分かってるよ‼」


でも、爽が居なきゃ、こんな結末は迎えられなかった。


だから俺は感謝してるんだ。


「総長?
俺は咲と"深い友達"築きますんで、よろしくお願いします‼」


深い友達!?


「ちょっ………」


それだけ、言って振り向かず手を振る爽の背中に、呟いた。


("渡さねーよ、ありがとう爽)"


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