****秘密のお姫様****
軽くコンビニで、食べ物を買いマンション前。

朝日が登り、世界が色付き始めた。


鳥の囀ずりが聞こえる。

「なんか、朝帰りした気分」


「本当だな、軽く食べたら寝ような」


俺が優しくそう言えば、眠いのか目を擦る咲。

「うん、眠い。
学校なのに……」

「学校行くのか?」


俺の言葉に驚いた顔をして、俺を見上げた。


「義務教育だよ。
けど、眠い。午後から、行こうかな」


耐えられない眠さ。


目が、トローン、とした咲は可愛くてやばい。

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