****秘密のお姫様****

**生意気なアイツ**

昼食を食べ終え、咲の学校に向かう。

校門前に差し掛かると……


「咲、遅かったな‼
早く行こうぜ‼」

不意に男が、咲の手を掴んだ。


ーーパシッ。

「咲に触るな‼」


咲が、ビックリした様に見てる。

「あんた、誰?咲の何??」

そう言い睨む男。


「彼氏だけど?」


笑ってやる。


案の定、歪む男の顔に、ニヤリ、と笑う。


「どうしたの?お兄ちゃんっ」



「はあ?兄?なんだ、兄かよ」


安心しきる奴に、薄笑いを浮かべた。

「事実上兄だけど、血は繋がってない。

俺と咲は愛し合ってる。
悪いな、まあガキにはわからねー話かもだけど、一つ忠告しとくわ。





……咲は俺のだ……。」


そう、睨めば、少しばかり怯む奴。


「俺、咲好きだから。

やらないよ」


挑発的な目。


生意気なアイツ。


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