****秘密のお姫様****

**あんま、妬かせんなよ**

「わかんねーなら、教えてやる。

まず、一つ目ーー千にキスされてんじゃねーよ。急所を狙えばいいんだ」


急所………?

「急所って?」


分からない。

私は首を傾げた。

「それは、自分で考えろ。

二つ目は………これなんだよ」

嫌そうに私を見る星に、少しショックを受けると……首を触る。


「やっ、くすぐったい‼止めてよ‼」


何が??

首に何かあるの?


「増えてる。

キスマーク増えてんだけど……」


キ………キスマーク!!?


嘘っ!!!

私は赤い顔をしていたと、思う。

「千に、何もかも奪われてるんじゃねーよ。
マジ、面白くない。

帰るぞ」


私は星に、腕を引かれていた。

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