****秘密のお姫様****
「お兄ちゃん‼」


「えみっ!!咲ちゃんっ」


せっかくの再会なんだから、私に構わないで。


私は大丈夫。

大丈夫……………。



だけど……怖いっ。



「やっ!!」


私の腕を掴む男……より早く私は強い力に引き寄せられた。



えっーーーーー?



知ってる温もりに、目を開けたら居たのは……


「お兄ちゃんっ」




「こいつは、やらねーよ。
俺のだ、誰にもやらねーよ」


「うっ…………」



お兄ちゃんは、男に蹴りをかました。


それからピクリ、とも動かない。

弱い。

なんなんだよ、一体。





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