秘書課恋愛白書
とりあえずスマホで写真を撮ってみたり、お寺の周りをゆっくり散歩してみたりと、本当に出張でここに来てるとは思えないほど優雅だ。
そうだ、マリカに写真でも送ってみよう。
アラサー女子が一人でお寺をバックに自撮り写真なんて、と少し恥じらいつつもパシャりと一枚撮ってみたりした。
そのあとは甘味処ツアーといった京都のスイーツをひたすら堪能してお腹を満たす。
どこもかしこも新しいもの尽くしで新鮮だった。
修学旅行では楽しめなかった大人の京都旅行をこんな形で楽しめるとは。
一応、暇を出してくれた社長に感謝。
夜も更けて、時刻は19時少し手前。
帰って来いと言われてる時間まではまだ余裕がある。
せっかくの京都だ、居酒屋でも行ってみようかな…
なんて、意外と飲み屋が好きな私は繁華街へと繰り出した。
駅から数分歩いた先にある居酒屋が立ち並ぶ路地裏へと足を踏み入れる。
前にマリカが仕事で行ったとオススメしてくれた美味しいお酒があるという居酒屋へとたどり着いて暖簾をくぐった。