秘書課恋愛白書
またこんな時間まで飲み歩いてたのか。

本当に懲りない奴だな…

なんて考えてたら衝撃的な言葉を言い放った。


「その隣に、男が一緒でした」


男…だと?は?

男…ってまさかこないだのアイツ?

別れた元彼と一緒にいるの?


はたまた僕の知らない奴か…

真っ黒でドロドロとした嫉妬がフツフツと湧き上がってきて顔が曇っていくのが自分でもわかる。

窓を見つめながら外を歩いているのであろう綾女の姿をたけるが目で追う。


「元彼ですかね?久しぶりに再会して盛り上がってたりして」


フツフツと湧き上がる嫉妬心。

わざとらしくそう言って僕を煽るたける。


「……綾女はそういうタイプじゃない」

「でも気になるんでしょ?早く追いかけないとそのままホテルにでも……」

「あ!レイちゃん待って!」


マスターの呼び止める声が聞こえたが気づいたら衝動的に店を飛び出している自分がいた。




ー怜 sideー終
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