秘書課恋愛白書
結婚式か…実際適齢期といえば適齢期なんだよなぁ。
今のところ予定もないし縁もない話だけど。
周りはそうやって結婚、子供とか人生を過ごして行くんだ。
「高校生の時はさ、25ぐらいで結婚して、27ぐらいには子供でもいるんだろうなーとか漠然とした理想を持ってたけど大人になって仕事をして気づいたらそんな理想の年齢を通り過ぎてた」
ユウの言葉に小さく頷いた。
「そうだね…」
高校、大学と学生時代を共に過ごしこのまま一緒にいて結婚とかするのかなって考えていたあの頃。
結局は別れて何も残らなかったけど…
「綾女は、変わんないね」
「ユウだって変わらないでしょ」
「でも、本当に綺麗になったと思う」
いきなり何を言いだすかと思えば…
しかもそんな真顔で言われると変に意識して恥ずかしくなってくる。
「俺、自分がこんなに馬鹿な奴だと思わなくて何度も後悔したんだ。もしあの時綾女と別れてなかったらきっと隣でその過程も見れたんだろうなって」
「いきなり何言ってるのよ」
「んー本音?真面目な話だよ」