秘書課恋愛白書
ぎゅっと怜の背中に腕を回してしがみ付いてみせた。
素肌が触れ合うたびにくっついたところから熱が伝染しそうな勢いに意識が飛びそうになる。
「綾女、好きだよ」
そう言って私の唇を塞ぐとゆっくりとまた動き始めた。
痛みが快感に変わり始めたのはすぐだった。
怜から与えられる刺激に何度も体を震わせひっきり無しに声を上げる。
何度も角度を変えてはキスを繰り返し、唇を貪る。
生理的な涙で視界が歪む中、ブルーの瞳が私だけを見つめている。
「怜…」
名前を呼んだ刹那、その綺麗な顔が歪む。
息が出来なくなるほどの快感が体全体を迫り上がる。
視界が真っ白になり、目の前がチカチカした。
「っ……」
ベッドのスプリングが大きく揺れた。
怜の腕の中が暖かくて心地よさを感じた。
そのままゆっくり瞼が落ちていき私は意識を手放すのだった。