秘書課恋愛白書
貴方のその自信は一体どこからくるんですか…
しれっと言いたい放題、ソファーに踏ん反り返る社長に呆れて物も言えない。
あれからというものの…
会議室は大パニックに陥ったと室長から電話をもらった。
午後休を勝手に取得した社長によって社長の自宅へと連れ込まれた私。
今に至る。
「もう仕事の話はいいからさ。早くこっち来てよ」
「えっ…あっ…えと」
すっと私に手を伸ばして甘えたような上擦った声を出す社長にドキッと胸が高鳴る。
手首を掴まれて引き寄せられて社長の膝の上に乗せられた。
「そんな怒んないでよ。綾女が妬いてる姿みたら…つい火ついちゃって、イジめたくなった」
「?!」
嘘、もしかしてバレてたの?!!
ぎゅうううっと痛いくらいに抱きしめられてふんわりと香る社長のフレグランスの匂いに包まれた。
「綾女が嫉妬する姿なんて滅多に見られないからね。可愛かった」
「〜〜〜…っ!!」
こ、この確信犯!
恥ずかしさと居た堪れなさの両方でブワッと顔を真っ赤にして抵抗する私にご満悦な様子。